千葉マウスピース型矯正歯科ガイド
千葉県でマウスピース型矯正装置【インビザライン・薬機法対象外】治療希望の方へ
千葉マウスピース型矯正ガイド
上2番や5番が捻転を起こしやすいのですが、アライナーでは捻転の改善は非常に難しいです。45°以上の捻転をデフォルトで治療をしていくと、途中でアンフィットを起こし、どんどん歯肉方向に沈んで行ってしまうという事が頻繁におこります。これが、俗にいう「上2問題(上2番の排列が難しい)」という現象にもつながります。
捻転の改善が難しい理由には2つあります。
まず捻転の改善はワイヤー矯正でも頬舌側から強力な回転力をかける必要があります。アライナーで行う場合は、頬側には長方形、舌側には縦型楕円形アタッチメントを設置して、同じような力を発生させる方法を使用する事が多いです。ですが、舌側の歯冠高径が短い歯の場合は、舌側からの力が少なく捻転改善の成功率が低くなります。このような場合はセクショナルアーチを使用して治していく事が多いです。特に上顎の2番や5番は矮小歯になっている事が多いのでこの場合は移動に限界がある事を治療計画にいれなくてはなりません。
<捻転歯のアタッチメント>
次に、捻転歯には反対側の歯とクロスバイトか切端咬合になっている事が多く、咬合を作るためには挺出力も必要です。ですが、アライナーで治療していくとその特性から、捻転歯は歯肉方向に沈んで行ってしまいます。この時、同時に挺出力をかけると、当然ですがアンフィット率はもっと高まり、気がついたら歯冠が沈んでなくなっているという事になります。クリンチェック上のステージングでは必ず捻転を改善させた後に、挺出をさせるようにする必要があります。挺出はボタンカットをしてエラスティックを使用して行う事が多いです。