千葉マウスピース型矯正歯科ガイド

千葉県でマウスピース型矯正装置【インビザライン・薬機法対象外】治療希望の方へ

千葉マウスピース型矯正ガイド

クリンチェックは歯軸を適正にする事が優先されている。

できあがってくるクリンチェックは、歯冠のデータしか入っていません。CTなどのレントゲンデータが反映されていないため、歯軸や歯根の位置は平均値からとった予測になります。また、口腔内スキャンでは歯茎のラインと撮影していますが歯周組織の量も反映はされていません。セファロのデータも入っていませんので、クリンチェックは歯冠の形を元に理想的な歯軸のセットアップを無理やりしてくる形になります。

ワイヤーの矯正治療では、骨格の形に合わせて最終的な歯軸のゴールを決定します。上下の骨格の差異が強い時は、あえてカモフラージュさせる事もあります。例えば、下顎後退の上顎前突であれば、小さい下顎に合わせて下顎前歯の歯軸はあえて唇側傾斜させる事を行ったりもします。
ですが、クリンチェックにはこのようなデータは入っておりません。下顎の非抜歯拡大方針のクリンチェックは、最初、下顎前歯は唇側歯体移動させるセットアップになっています。特に修正せずそのまま提出し、できたアライナーを患者さんに装着してもらうと、下顎前歯は歯槽骨から簡単に逸脱し、歯根露出を起こしてしまいます。

ワイヤー矯正の場合はブラケットにワイヤーを通すだけで、前歯は勝手にフレアリングを起こすのですが、アライナーの場合はそんな事はないです。

<とにかく適性歯軸でセットアップされる>

特にアジア人は欧米人と比較して歯槽骨や歯周組織が薄く、歯根も短かく形も様々なため、中々クリンチェック通りの歯の動きを起こす事は難しいと言えます。矯正歯科医が、個々の患者さんの状態をみて柔軟にセットアップの修正をする必要があるという事です。